#19 倒置法
最初に吃ることが多い。話し始めてしまえば、あとは流れに乗って話すだけ。途切れ途切れになることもあるが、重要なのは話し始めること。
私は倒置法をよく使う。たとえば、
「朝起きたときから熱っぽくて学校休みたい」
これが言えないとき、
「学校休みたい、熱っぽい、起きた時、朝」
となる。
とても不自然な文だが、理解してもらえるかに変わりはない。
幼少期からこの方法を使っていたため、何も考えずに無意識的に自分の言いやすさに並び替えることができるようになった。
しかし、LINEなどメッセージでも並び替えてしまう癖ができた。吃音は関係ないのに、だ。
言いやすいように並び替えることで、少しでも話しやすくなるのではないだろうか。
もし話し始めに詰まってしまうのであれば、実践してみるのもいいかもしれない。
これは「克服」「改善」ではなく、一つの方法として捉えてほしい。
これで吃音が治るわけじゃないし、吃らなくなるわけでもない。コミュニケーションにおいて、スムーズに話せるようになるだけだ。
しかし実践してみるのも良いかもしれない。矯正ではないし、いつも吃っているフレーズを思い出して、言いやすく並び替えれば、何も普段から心配することは無くなるのだ。