R_yu’s diary

吃音者のために

#12 吃音者なのにプレゼンが好きな理由

ご存知の通り、私は吃音難発型だ。

しかし、私はプレゼンを行うことが好きだ。

もちろん人の前で話すことに抵抗は少しある。

詰まったらどうしよう、吃った時みんなの反応はどうなんだろう、とよく想像しては、しんどくなる。

 

私は幼少期から吃音で悩んでいて、どうすれば人と話せるようになるのかを考えたところ、語彙力を上げることだった。決して治そうと努力をしなかった。吃音と向き合いながら、生きていこうと思っていた。

 

私が目標にしていたことは、一つの物を、3通り以上の言い方で言えるようになることだった。

簡単な例えで言うと、母。お母さん、母ちゃん、親、と、母のことを言いたいときに何通りもあれば、自分の言いやすい言い方で吃らずに言える。

 

あらゆる物の別の言い方を考えて語彙力をつけた結果、台本がないプレゼンや発表、人との日常会話で困ることはなくなった。

 

プレゼンでは毎回、台本は作らない。スライドを作り、準備は終了。あとは本番でどう喋るかは、その日の気分で決めている。

 

吃音症の私たちにとって、吃ることより、吃ることを予測し、心配、不安になることがしんどい。

このプレゼンではこう言おう、このページではこう言おうと考えてしまうと、逆にプレッシャーになる。

吃音症の私たちにとって準備は必要不可欠なものだと思っている人も多いと思う。

ぶっつけ本番とまではいかないが、吃音症の私たちにとって準備しすぎることはあまりよくない。

 

是非試してもらいたい。意外と特訓も要らず、気持ち的に楽になれると思う。