#2 過去の話(小学校)
小学校に入ると、友達とのコミュニケーションが大事になってくる。一般的な小学生だと、友達を作り、遊び、勉強し、6年間過ごすと思う。
私の場合は違った。
クラスメートに話しかけることができない。休み時間もサッカーやドッヂボールをしたかったが、誘われるまで入ることができない。
【吃音】というものは恐ろしい。
例を挙げるとすると、ハンデはハンデでも、目に見えるハンデは配慮されやすい。
車椅子の人や、目が見えない人、そういった目に見えて何か手伝った方がいいと思う人に対して、何か手を差し伸べる。
吃音者に対してはどうだろう。
声が出ないことに誰も気付かない。どうしても配慮が必要になった場合、説明ができない。なぜなら話せないからだ。
大人になった今、筆談やSNSで文字を打てば伝わるものの、それでも理解されないことが多い。
私達は強くいなければならない。